歳の離れたいとこからの電話をきっかけに、わたしは昔お世話になった学生寮と連絡をとることになった。いとこはお金に困っていて、安いところを探していたのだ。
学生寮に電話をしたわたしは、昔と同じように喋る、寮の経営者兼管理人の「先生」と話をする。いとこの入寮については大丈夫そうだったが、先生は寮について何か説明しづらい事情を抱えているようで……。
文藝春秋発行。
「花壇には薄紫色のチューリップが咲いていた。見るたびに違う色のチューリップが、一列ずつ順番に咲いているのだった。……」 (p.128)
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何気なく書かれている描写が、だんだん奇妙なできごとへとつながっていきます。