
高二の冬、進路を考えなければいけない時期になって、、一(ワンちゃんと呼ばれている)は家族と初めてもめた。農業を継いでほしいという祖父の願い、自分の好きなことをしてかまわないという両親、もっとしっかりしてほしいという弟の意見。
一は周りが全然見えていなかったことに気づかされる。
体調が悪いのを我慢して授業に出ていた一は、保健室に行けと先生に言われ、穏やかな空気を求めて司書室へと向かう。ところが、司書の牧田先生の意外な姿を目撃してしまい……。
……信号待ちをしていると、花屋の明かりが目について何気なく店内をのぞいてみると、ガラス戸の近くに紫色の鉢植えが沢山置いてあることに気付いた。どくんと僕の心臓がはねる。自転車を止めて、店内に入ってみるとやっぱりスミレの花の鉢植えだった。(p.157)
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久しぶりの更新になりました。こちらはすっかり春めいています。
京都の外国語大学でバッハマン教授のドイツ語のスピーチを受講しているニ年生の乙女たちは、『ヘト アハテルハイス』(『アンネの日記』)の「一九四四年四月九日、日曜日の夜」を明日までに暗唱してくるよういわれ、絶句した。スピーチコンテストがあるのは一月なのに、今はまだ十一月なのだ。
必死に暗記してゼミに臨んだみか子だが、ある部分から先がどうしても出てこない。同じゼミの麗子様からは「記憶喪失」「スピーチの魔物」と言われ、確かにそうだと納得してしまう。何度も練習しているのに壇上では同じ言葉が出て来ず、そのスピーチの魔物に思い出したい、大事なことを忘れていると思い知らされるのだ。
そんなときに、麗子様とバッハマン教授の黒い噂が流れて……。
バッハマン教授の机の上にはいつものバラが一輪さしてある。「アンネのバラ」である。正式名称は「アンネの形見」である。アンネの死後にアンネを偲んで新しく品種改良された。(p.68)
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アンネのバラの画像がなかったので、今回は画像なしです。
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暴君に立ち向かうよりも、その手から逃れる道を選んだ人々が築いたヴァルデマール王国。
その君主は<共に歩むもの>という優美な白馬に見える生き物に選ばれたものでなければなく、同じように選ばれた人々は<使者>として使命に身を捧げていた。
「この花に相当惚れこんだようだから、きみの結婚式にはこの花で花輪が作れるようにしてあげるよ。たとえぼくがこの花を温室で育てることになっても」(p.323)
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<使者>の中でも君主についで高い地位にある<女王補佐>に選ばれたタリアの物語、「ヴァルデマールの使者」シリーズの第二巻です。
引用部分は「乙女の望み」と呼ばれる、一年の夏至の時期にだけ北方の森深い場所に咲く花についての台詞です。
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科学万能の時代が終わり、魔法が息を吹き返した世界。
国家は解体され、大きく六つの大国に分けられた。
欧州連合の魔法学校・聖エレアノーラ女学院に在籍するキアラも、将来を約束されたエリート候補のはずだったが、集中力が足りず進級に必要な魔法の試験になかなか合格できないでいる。
そんなとき、兄の働いているメルクリアーリ家から連絡があり、その後キアラは兄が殺されたことを知った。メルクリアーリ家への復讐のために、禁じられている黒魔術を使い悪魔を呼び出そうとしたキアラの前に現れたのは、旅行者の格好をした冴えない青年で……。
イメージすること。ピンク色のスイートピーの花が、こぼれるように開くさまを。(p.228)
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久しぶりの更新となりました。もう初夏の花が咲いていますね〜。
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妻を亡くした商人には三人の娘があり、商人の一番のお気に入りは気立てのよい末娘だった。
ある日、商人が海のむこうの国へ出かけることになったとき、娘たちにおみやげに何がほしいかたずねたところ、上の娘は冠を、二番目の娘は鏡を、末娘はこの世で一番美しい赤い花を一輪ほしいと言ったのだった。
旅先で商人は娘たちのおみやげを探し当てようとしたが、末娘の望んだ赤い花を見つけることができなかった。商人は諦めず召使たちをつれて、砂漠を越え、うっそうとした森を進むうちに、不思議な宮殿にたどり着く。その宮殿の庭で美しい赤い花を見つけた商人は、その赤い花を摘み取るのだが……。
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ロシア版「美女と野獣」ですね。
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