架空の庭 〜花の物語〜
「花」の出てくる小説や詩などを写真とともにご紹介しています。今咲いている花が中心です。
アンジェラ・ナネッティ 『おじいちゃんの桜の木』
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「ぼく」には田舎に住むオッタビアーノおじいちゃんとテオドリンダおばあちゃんがいた。おじいちゃんたちの野菜畑には、「ぼく」のママが生まれたときに植えられた桜の木があり、フェリーチェと呼ばれている。

「ぼく」はあまり田舎に行く機会がなかったけれど、おじいちゃんとおばあちゃんが大好きだった。でも、おばあちゃんが病気になってしまい……。
小峰書店刊。

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外国文学に出てくる桜の木を読むと、逆に日本人の桜への思い入れを感じさせられます。日本文学での桜と全く描かれた方が違うんですよね。

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三浦しをん 「残骸」
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政財界に影響力を持った男の娘と結婚し、婿養子となった私。
何でも思いどおりにしようとする子どものような妻や、婿養子の私に何かと口を出してくる義父に囲まれながらも、私は幸福な生活を送っていた。気になるのは、自分たちの家の庭が首都高速道路の計画予定地に入っているため、庭の半分を売らなければならなくなるかもしれないことぐらいだ。庭に咲く桜の木はもうすぐ蕾をほころばせようとしている。

ところが、ある日、ある女性と妻の会話をたまたま耳にした私は、今まで知らなかった事実を知らされる。私の下した決断とは?

新潮社刊。

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連作小説の一部です。

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小川洋子 「ドミトリイ」
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歳の離れたいとこからの電話をきっかけに、わたしは昔お世話になった学生寮と連絡をとることになった。いとこはお金に困っていて、安いところを探していたのだ。

学生寮に電話をしたわたしは、昔と同じように喋る、寮の経営者兼管理人の「先生」と話をする。いとこの入寮については大丈夫そうだったが、先生は寮について何か説明しづらい事情を抱えているようで……。
文藝春秋発行。

「花壇には薄紫色のチューリップが咲いていた。見るたびに違う色のチューリップが、一列ずつ順番に咲いているのだった。……」 (p.128)

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何気なく書かれている描写が、だんだん奇妙なできごとへとつながっていきます。

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加納朋子 『ななつのこ』
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書店で偶然手にした本『ななつのこ』に感動した駒子は、作者にファンレターを送ることを思いつく。本の感想と一緒に、駒子の周りに起こった小さな謎を一緒に書いた手紙の返事には、その謎に対する答が書かれていて……。

創元推理文庫。

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タンポポが出てくるのは、連作短編の中の「白いタンポポ」です。
友人に頼まれて子どもの面倒をみるボランティアに参加することにした駒子は、おとなしい小女・真雪の世話をするように頼まれるのですが、そこで絵に描かれた幾つかの花が登場します。

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『グリム童話』より「夏の庭と冬の庭の話」
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ある商人が出かけるときに、三人の娘におみやげに何がほしいかきいたところ、長女は「いいきもの」、次女は「きれいなくつ」、三女は「ばらの花が1りん」と答えた。
冬の最中でばらの花を手に入れるのは難しいとは思ったが、商人はある御殿の不思議な庭にばらが咲き乱れているのを見つける。
そこからばらを1りんつみとった商人は、大きなけものに追いかけられてしまうのだが……。

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「美女と野獣」パターンのお話です。
ただ、庭の半分が夏、半分が冬というのが素敵。
ファンタジーに出てきそうですね。

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